[8日 ロイター] - オーストラリア銀行協会(ABA)は8日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている企業に銀行が融資返済を猶予する措置について、猶予期間を6カ月間から10カ月間に延長すると発表した。
豪政府による給与支援策が期限を迎えた後にも新型コロナが景気に悪影響を及ぼし続けるとの懸念が背景にある。同協会は3月に9月末を期限に融資返済を猶予すると発表していた。
同協会はまた、住宅ローンあるいは企業向け融資の返済が困難になっている顧客には、既存債務を再編する選択肢も与えられるとした。
ABAのアンナ・ブライ最高経営責任者(CEO)は猶予期間延長について、銀行の融資先が9月に「崖っぷち」に直面するのを回避し、銀行と連携して財務状況を改善する余地を確保する狙いがあると説明。
国内大手4行のうち、コモンウェルス銀行(CBA) (AX:CBA)とウエストパック銀 (AX:WBC)、オーストラリア・ニュージーランド銀(ANZ) (AX:ANZ)は即座に、既存の融資について債務再編や返済猶予のさまざまな選択肢を公表した。
ナショナル・オーストラリア銀(NAB) (AX:NAB)はこれまでのところ融資方針の変更について発表していない。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200708T020851+0000