アルゼンチンとメキシコ、アストラゼネカのコロナワクチン生産へ

Reuters

発行済 2020年08月13日 13:52

[ブエノスアイレス 12日 ロイター] - アルゼンチンのフェルナンデス大統領は12日、英アストラゼネカ (L:AZN)が開発を進める新型コロナウイルスワクチンをアルゼンチンとメキシコが大半の中南米諸国向けに生産すると発表した。

アルゼンチン政府によると、アストラゼネカとINSUDグループ傘下のバイオテクノロジー企業mAbxienceとの合意には、技術移転によってまず1億5000万回分のワクチンを生産し、ブラジルを除く全ての中南米諸国に供給する内容が含まれている。

フェルナンデス大統領はアストラゼネカの幹部との会合後、「中南米の生産はアルゼンチンとメキシコが担う。これにより、この地域の全ての国が早急かつ効率的にワクチンにアクセスすることが可能になる」と述べた。

その後、メキシコのエブラルド外相もツイッターに、フェルナンデス大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領が今回の合意を推し進めたと投稿。ワクチン生産は2億5000万回分に拡大する可能性もあるとした。

アストラゼネカはメキシコの富豪カルロス・スリム氏の財団とワクチン生産に関して合意した。