一部欧州でコロナ感染再加速、仏・スペインでは都市封鎖後最多に

Reuters

発行済 2020年08月20日 06:14

[パリ/マドリード/ストックホルム/オスロ 19日 ロイター] - 欧州の一部で新型コロナウイルスの感染拡大が再び加速している。フランスで確認された新規感染者数はロックダウン(都市封鎖)措置後のピークを更新。スペインの新規感染者数も厳格なロックダウン措置が解除された6月末以降で最多となった。

フランスの感染者数は3776人増え、累計22万5043人。2大都市のパリとマルセイユの市内・周辺で拡大しているという。

7日平均は2621人と、厳格なロックダウン措置を実施していた4月19日以降で初めて2500人を上回った。

入院者数は17人減の4806人、集中治療室で治療中の患者は6人減の374人となったが、感染後に無症状または軽症でとどまる可能性が高い若い世代に感染が広がっていることを反映しているという。

死者数は17人増の3万0468人となった。

一方、スペインで確認された新規感染者は過去24時間で3715人。死者は14人と前日の21人を下回った。ただ、過去7日間の死者は131人に上っている。累積感染者は37万0867人となった。

スペインでは全国的にマスク着用が義務付けられているが、欧州連合(EU)のデータによると、スペインの累計感染者数は西欧で最多。過去14日間の人口10万人当たりの感染率も最も高い水準にある。

スウェーデンでは、2020年上半期の死者数が5万1405人と、飢饉(ききん)で死者が増えた1869年の5万5431人以来約150年間ぶりの多さとなった。1─6月の新型コロナ感染症による死者が約4500人に上った。