英、一段の刺激策必要 コロナ禍とEU離脱リスク=中銀政策委員

Reuters

発行済 2020年09月04日 23:08

[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のソーンダーズ委員は4日、新型コロナウイルス感染拡大による影響のほか、欧州連合(EU)離脱に関連するリスクを相殺するために、英経済には一段の刺激策が必要となる公算が大きいとの見方を示した。

ソーンダーズ委員はオンライン向けの講演で「2%としているインフレ目標を持続的に達成するために、追加的な金融緩和が適切になると考えている」と述べた。

英中銀は新型ウイルス感染拡大を受け、政策金利を過去最低となる0.1%に引き下げたほか、資産買い入れプログラムを拡大させるなどして対応。英経済は4─6月期は過去最悪となる20%のマイナス成長に陥ったが、その後は回復の兆しが出ている。