英国でのコロナワクチン導入、来春以降の見通し=首席科学顧問

Reuters

発行済 2020年10月20日 07:53

[ロンドン 19日 ロイター] - 英政府の首席科学顧問、パトリック・バランス氏は19日、国内で新型コロナウイルスのワクチンが幅広く供給されるのは来春以降になるとの見方を示した。

バランス氏は議員らに対し「少なくとも来年の春までは、ワクチンが広範に利用できる状況にはなっていないだろう」と述べた。

世界保健機関(WHO)によると、現在世界で44種類のコロナワクチン候補の治験が進行しており、これとは別に154種類が開発中となっている。

英紙サンデー・タイムズはこれまで、英政府に助言する次席医務官が議員らに行った説明として、国民医療制度(NHS)がコロナワクチンをクリスマス後まもなく導入するために準備していると報じた。英製薬大手アストラゼネカ (L:AZN)と英オックスフォード大学が共同で開発中のワクチンの後期臨床試験が順調に進んでいるからだという。