エクソンとシェブロン、第3四半期決算さえず コロナで需要低迷

Reuters

発行済 2020年10月30日 23:53

[30日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービル (N:XOM)とシェブロン (N:CVX)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による燃料需要の低迷を受け、第3・四半期に大幅なコスト削減を実施したものの、エクソンは3四半期連続で赤字を計上し、シェブロンは微益にとどまった。

両社は他のエネルギー大手と同様に大幅な人員削減を実施し、今後のコスト削減も見込んでいる。

米国の原油価格は、新型コロナの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)などにより年初来で41%下落した。

シェブロンのブレバー最高財務責任者(CFO)は、エネルギー消費の見通しについて「世界中でパンデミックを抑制し、経済活動を再開する時期に左右される。それがいつになるのかは分からない」と述べた。

シェブロンは第3・四半期決算で2億0100万ドルの利益を計上したものの、前年同期の29億ドルから大幅に減少。一方、エクソンは6億8000万の損失と3四半期連続の赤字となった。

エクソンは今年330億ドルの投資を計画していたが、第3・四半期までの投資額は166億ドルにとどまった。今年の設備投資額は約230億ドルの見込み。来年は160─190億ドルに減少するという。