豪の新型コロナワクチン候補、初期の治験で安全と抗体反応を確認

Reuters

発行済 2020年11月13日 14:18

[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリアのハント保健相は13日、クイーンズランド大学と製薬会社CSL (AX:CSL)が開発を手掛ける新型コロナウイルスのワクチン候補について、初期の臨床試験(治験)で安全性が示され、抗体反応が確認されたと発表した。

新型コロナの感染拡大が続く中、製薬各社は有効な治療法の開発レースを繰り広げている。

ワクチン候補には米ファイザー (N:PFE)が開発するものなどを含めて複数あり、英アストラゼネカ (L:AZN)も近く、後期治験の結果を発表するとみられている。

ファイザーは今週、初期の治験で、感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表した。

ハント保健相は、クイーンズランド州で記者団に対し「ワクチンはフェーズ1の治験で安全性が確認された。ポジティブな抗体反応も示されている」と説明。