中国、北朝鮮の金委員長らにコロナワクチン候補提供=米専門家

Reuters

発行済 2020年12月01日 12:12

更新済 2020年12月01日 19:09

[ソウル 1日 ロイター] - 中国は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とその家族などに対して、新型コロナウイルスのワクチン候補を提供した。米国の北朝鮮専門家が日本の情報筋の話として1日に明らかにした。

米シンクタンク、センター・フォー・ナショナル・インタレストの北朝鮮専門家ハリー・カジアニス氏は、金氏一族と複数の高官がワクチン接種を受けたと指摘した。どの企業が開発しているワクチン候補が提供されたかや、その安全性については不明だとしている。

カジアニス氏はオンライン情報サイト「19FortyFive」に掲載した記事で「金正恩氏と一族、指導部内の複数高官は、中国政府が供給したワクチン候補のおかげで、新型コロナの予防接種を過去2─3週間の間に受けている」と説明した。

同氏は米医学者のピーター・ホーテズ氏の説明を引き合いに出し、中国では、シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)や中国医薬集団(シノファーム)など、少なくとも3社がコロナワクチンを開発中だと指摘した。