米コロナ追加対策、合意に向け難航 共和党案は「不十分」と民主

Reuters

発行済 2020年12月03日 01:25

更新済 2020年12月03日 05:37

[ワシントン 2日 ロイター] - 新型コロナウイルス追加対策を巡り、米議会の共和・民主両党は依然として合意に至ることができていない。共和党指導部が提示した新型コロナ経済対策法案に対し、上院の民主党指導部は「不十分かつ党派的な提案」として退けた。

議会の超党派グループは前日、9080億ドル規模のコロナ救済法案を発表したが、共和党のマコネル上院院内総務がこれを拒否。マコネル氏はその後、ホワイトハウス高官らと意見を交わし、トランプ大統領が受け入れる法案の概要を上院共和党議員に回覧した。

ムニューシン米財務長官によると、トランプ大統領はマコネル氏の新型コロナ経済対策法案に署名する構えという。

上院共和党筋によると、マコネル氏の提案は先に民主党側に拒否された5000億ドル規模の対策案に近い内容で、中小企業向けの新規融資および助成金として3327億ドルが盛り込まれているという。

民主党のシューマー上院院内総務は、マコネル氏が民主党の支持を取り付けようとしておらず、同法案が下院を通過する可能性に懐疑的な見方を表明。「マコネル氏は不十分かつ党派的な提案で上院の時間を無駄にしてはならない。米国のニーズを迅速に満たすための党派を超えた真の取り組み着手に向け民主党との話し合いを持つ必要がある」と述べた。