米、渡航者へのコロナ検査を英国以外に拡大も 来週から=関係筋

Reuters

発行済 2020年12月31日 03:53

更新済 2020年12月31日 07:45

[ワシントン 30日 ロイター] - 米政府が早ければ来週にも、海外からの渡航者に義務付ける新型コロナウイルス検査の対象国を英国以外に拡大する見通しと、関係筋が30日明らかにした。

関係筋によると、米疾病対策センター(CDC)や関連保健機関はこの日、米航空各社と電話会議で討議したという。運輸省報道官は、航空各社との会議が行われたことを確認した。

新型コロナ変異種の拡大を受け、米国では28日から、英国から到着する航空便の乗客全員に対し、出発前72時間以内にコロナ検査を受け陰性の証明を得ることを義務付けている。

CDCは声明で「現在、検査やその他の予防対策によるリスク低減が検証されている」と表明。当局者は検査義務化について、全ての国からの入国者に拡大される可能性があるとの見方を示し、ホワイトハウスは来週にも決定する可能性があると予想。ただ、いつ施行されるかは分からないとした。

米国の主要航空会社で構成する業界団体のエアラインズ・フォー・アメリカは「渡航規制の解除に向け、連邦政府に対し検査に関する一律の基準を設定するよう呼び掛けてきた」とし、「検査実施により安全に渡航を再開できる」との考えを示した。

隣国カナダのルブラン政府間関係相もこの日、海外からの全ての渡航者に対し、同国到着前の3日以内にコロナ検査を受け、陰性を証明することを近く義務付けると発表した。