コロナ対策、マスクの枚数より素材や装着法に留意を=専門家

Reuters

発行済 2021年02月10日 15:01

[ニューヨーク 9日 ロイター] - ハリス副大統領やロムニー上院議員など、複数の政治家が新型コロナウイルス対策としてマスクを二重に装着している姿が目撃されている。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長もこれに倣うよう推奨している。

二重装着はどの程度有効なのか。ロイターがツイッターイベントを通じて専門家に「正しい」マスクの使用法を尋ねたところ、専門家からは、いかなる感染対策も全く取らないよりはましだとの回答が得られた。

臨床ウイルス学専門家団体の代表、マット・ビニッカー博士は「公共の場では常に鼻と口を覆うように付けるのが正しいマスクだ。現時点では2重にすべきか迷うより、常に装着することに主眼を置くべきだ」と述べた。

フレッド・ハッチンソンがん研究センターのジョシュ・シーファー博士によると、必要なマスクの種類や枚数は、どこで何をするかによって異なる。「リスクの高い環境では、効果の上がる方法で常にマスクを着用していることが最重要だ」とし、例えば犬の散歩なら布マスク、出勤や買い物、通院時には微粒子にも有効な「KN95」「N95」の使用やマスクの二重装着を行うよう推奨した。