バイデン氏、初のG7でコロナワクチンや中国など討議へ

Reuters

発行済 2021年02月19日 10:50

[ロンドン 19日 ロイター] - バイデン米大統領は19日、就任後初めて主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に参加する。テレビ会議形式の協議で、同氏は新型コロナウイルス封じ込めに向けた取り組みや世界経済の立て直し、中国がもたらす課題への対処を議題に取り上げる見通し。

ホワイトハウスのサキ報道官は18日、バイデン大統領が「ワクチン生産や供給を含む新型コロナを巡る国際的な対応に焦点を当てる」とし、「全ての先進国による経済支援継続の重要性など、世界経済の立て直しについても議論する」とした。

さらに「中国がもたらす経済的課題への対応で国際的な役割を現状に適応させる必要性」についても協議すると明らかにした。

テレビ会議は1400GMT(日本時間午後11時)に予定されている。1月20日に就任したバイデン氏にとっては、トランプ前大統領の「米国第一主義」から転換し、世界の舞台や国際機関に復帰するとのメッセージを鮮明に打ち出す好機となる。

バイデン氏以外の新顔はイタリアのドラギ新首相。ただ、欧州中央銀行(ECB)総裁としてユーロ圏債務危機の際、ユーロを守るために「何でも行う」と表明した同氏は国際舞台では誰もが知ってる存在だ。

G7議長国を務める英国は、将来のワクチン開発のスピードを加速させる取り組みを各国に呼び掛け、100日目標を設定する方針。

ジョンソン英首相は英国の欧州連合(EU)離脱を支持しなかったバイデン氏との関係構築を切望している。また、パンデミック(世界的大流行)発生時の透明性確保に向けた国際条約の制定に関心を示している。