豪当局、英アストラゼネカ製コロナワクチンと血栓の因果関係調査

Reuters

発行済 2021年04月02日 15:03

更新済 2021年04月03日 13:37

[メルボルン 2日 ロイター] - オーストラリアのキッド副首席医務官は、国内の44歳男性が英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン接種の数日後に血栓症の疑いで入院したとの報道に関し、当局は因果関係を調査していると明らかにした。

同氏は「調査当局はまだ、アストラゼネカ製ワクチンとの因果関係を確認していないが、調査を継続している」と述べた。

豪薬品・医薬品行政局(TGA)はこれまで、アストラゼネカ製ワクチンは血栓症の発症リスクと因果関係はないとの見解を示していた。

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は1日、アストラゼネカの新型コロナワクチン接種者から希少な血栓症の報告が30件あったと明らかにした。前回公表の報告数から25件増えた。

カナダ、フランス、ドイツ、スペインなど一部の国も、同様の報告を受けて、ワクチンの利用を制限した。