昨年の欧州CO2排出量、過去最大の減少 コロナで経済活動が鈍化

Reuters

発行済 2021年04月02日 15:01

[ロンドン 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2)排出権取引制度の対象となっているセクターの2020年のCO2排出量が前年比14.4%減少し、過去最大のマイナスとなったことがアナリストの分析で明らかになった。

新型コロナウイルス対策で経済活動が制限されたこと、航空需要が落ち込んだことが背景にある。

リフィニティブのアナリストが欧州委員会のデータを分析したところ、2020年の排出量は13億6500万トンとなった。マイナス幅は2005年の制度創設以来最大。

同制度の対象となっているセクターのCO2排出量はEU全体の約45%を占める。航空機以外の輸送部門や農業は含まれていない。