英国防相、首相が都市封鎖よりコロナ死者増を容認との報道を否定

Reuters

発行済 2021年04月26日 17:22

更新済 2021年04月26日 18:18

[ロンドン 26日 ロイター] - 英国のウォレス国防相は26日、ジョンソン首相が、3度目のロックダウン(都市封鎖)を実施するくらいなら死者数の増加を容認する旨の発言を行ったとの報道は真実ではないと述べた。

英タブロイド紙「デイリー・メール」は、ジョンソン首相が10月に開かれた首相官邸での会合で「またロックダウンなど糞くらえだ。数千人の死体が積み重なった方がましだ」と発言したと報じた。

これに対し同国防相はスカイニュースに対し「これは真実ではない。誰もが否定していることだ」と述べ、首相は新型コロナウイルス感染への対応に注力している、とした。その上で「匿名の情報源が匿名の出来事について語るなど、たわいもないゴシップの範ちゅうに入る。どれも深刻なことではない」と述べた。

実際、ジョンソン首相は1月に3度目のロックダウンを実施した。ただ、首相が閣僚らの助言を取り入れて2度目のロックダウンをより厳格に実施していれば、3度目は避けられた可能性があるとの批判も上がっている。

デイリー・メール紙からのコメントは得られていない。

首相官邸はドミニク・カミングス元上級顧問がその情報源だと名指ししていたが、カミングス氏はこれを否定。ジョンソン首相を無能で誠実さに欠ける人物と評した。