豪最低賃金、7月から2.5%引き上げ コロナ禍からの景気回復反映

Reuters

発行済 2021年06月17日 13:57

[キャンベラ 16日 ロイター] - 豪公正労働委員会(FWC)は、来年度(7月からの1年間)の最低賃金を2.5%引き上げると発表した。今年度の引き上げ幅(1.75%)を上回る。新型コロナウイルスの影響から景気が力強く回復していることを反映した。

これにより、最低賃金は時給20.33豪ドル(15.65米ドル)となり、フルタイム就業者の週給は772.60豪ドルとなる。

FWCのイアン・ロス委員長は16日、新型コロナ関連規制の影響で約30年ぶりのリセッション(景気後退)に陥っていた経済が回復する中、新たな最低賃金が実現したと指摘。

電子メールの声明で、「FWCに提出された資料では、現在の経済状況が予想を上回り、景気回復が順調に進んでいるという幅広い総意が示された」と述べた。