中東のコロナ感染、最悪の状況になる恐れ=WHO

Reuters

発行済 2021年07月15日 10:04

[カイロ 14日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は14日、一部の中東諸国の新型コロナウイルス感染急増について、感染力の強い変異株「デルタ」の拡大やワクチン不足により最悪の状況になる恐れがあると指摘した。

中東地域では来週からイスラム教の祝日(イード・アルアドハー)に入るため、多数の人が集まる宗教行事などが行われ、感染が拡大する可能性がある。

WHOの中東部門は「感染拡大が続き、数週間以内にピークに達し、最悪の状況になる可能性があると警戒している」との声明を発表した。

感染予防対策が守られず、現状に満足している状況が地域社会で見られ、低いワクチン接種率や新たな変異株の広がりで感染状況が深刻になるとの見方を示した。