コロナ感染急拡大で日本医師会が緊急声明、全国への宣言検討を

Reuters

発行済 2021年07月29日 19:49

[東京 29日 ロイター] - 新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、日本医師会などは29日、政府に対して、国民で危機感を共有するためにも、全国を対象にした緊急事態宣言の発令の検討に入るべきだとする緊急声明を発表した。また、ワクチン接種を進めるためにも十分な供給を求めた。

日本医師会の中川俊男会長は会見で「感染拡大による病床ひっ迫が現実に発生しつつある。専門家が事前に示した感染予測をも上回わりかねない状況。このまま感染拡大が続けば、医療提供体制は破綻する」と危機感を示した。

緊急声明は、尾身茂新型コロナウイルス感染症対策分科会長、脇田隆字新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード座長と様々な角度から意見交換し「危機感と方向性を共有したうえでまとめた」という。