米GDP、4─6月期6.5%成長 コロナ前の規模回復 個人消費堅調

Reuters

発行済 2021年07月30日 00:48

更新済 2021年07月30日 02:45

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[ワシントン 29日 ロイター] - 米商務省が29日に発表した2021年第2・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比6.5%増加し、規模としては新型コロナウイルス禍前の19年第4・四半期を上回った。個人消費や企業の設備投資が堅調で、成長を後押しする一方、サプライチェーン(供給網)の制約に伴う在庫の大幅な切り崩しが重しとなり、市場予想の8.5%増には届かなかった。

第1・四半期のGDPの伸びは6.3%と、6.4%から下方改定された。20年については3.4%減と、3.5%減から上方改定されたものの、なお1946年以来の大幅な落ち込みとなった。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、スコット・ホイト氏は「経済が不況で失ったものを完全に取り戻し、本格的な成長軌道に乗っている」と指摘。「コロナ不況からの回復は中国や東南アジアの一部を除き、世界の他の国々よりもはるかに進んでいる」と述べた。

第2・四半期はGDPの7割を占める個人消費が11.8%増と、前四半期の11.4%増に続いて2四半期連続で2桁の伸びとなった。外食や宿泊、娯楽、自動車などの消費が好調だった。企業の設備投資も8.0%増加。一方、住宅投資は9.8%減少し、前四半期の13.3%増からマイナスに転じた。