新型コロナ、武漢ウイルス研究所から流出 米共和党が報告書

Reuters

発行済 2021年08月02日 17:43

[ワシントン 2日 ロイター] - 米共和党は2日、新型コロナウイルスが中国の武漢ウイルス研究所から流出した証拠が大量にあるとの報告書を公表した。

同研究所の研究員がコロナウイルスを秘密裏に操作して人に感染させた「多くの証拠」があるとしている。

米情報機関は、新型コロナの発生源について、まだ結論に至っていない。

報告書は下院外交委員会の共和党スタッフがまとめ、同委員会の共和党トップ、マイク​・マッコール議員が公表した。

報告書は、新型コロナの発生源について、超党派の調査を呼び掛けている。

一部の専門家は、遺伝子操作されたコロナウイルスが武漢ウイルス研究所から流出したとの見方を示しているが、立証はされておらず、中国側は否定している。

別の専門家は、同研究所に近い海鮮市場で動物を介して人間に感染した可能性が高いとの見解を示している。

報告書は「われわれは、生鮮市場が発生源との見方を完全に否定すべき時期に来たと考えている」とし「新型コロナウイルスが2019年9月12日以前に武漢ウイルス研究所から流出したことを示す大量の証拠があると考えている」と明記している。

報告書は、同研究所の安全手順について、これまであまり報告されていなかった新たな情報を入手したと主張。2019年7月に同研究所の危険廃棄物処理システムの改修に150万ドルの予算が請求されたが、同システムは導入から2年も経っていなかったと指摘した。