米のコロナ起源調査、結論得られず 中国に情報求める

Reuters

発行済 2021年08月28日 06:50

更新済 2021年08月28日 13:27

[ワシントン 27日 ロイター] - 米国家情報長官室(ODNI)が27日に公表した報告書によると、米情報機関は新型コロナウイルスの起源が中国の研究所に起因する可能性について「中程度の確信」があるものの、新たな情報がなければ最終的な判断はできず、中国の協力が不可欠との見解を示した。

バイデン大統領は声明で、同盟国とともに中国に回答を求める続けると強調。「中国には起源に関する重要な情報が存在している。しかし、中国当局は国際的な調査機関や世界の公衆衛生当局のメンバーがその情報にアクセスするのを当初から妨げてきた」とした。

調査報告書は、すでに近年で最も冷え込んだ状態にある米中関係をさらに冷え込ませる可能性がある。

米ワシントンにある中国大使館は声明を出し、報告書は中国が調査を妨害し続けていると「不当に」主張していると反発。「米情報機関が作成した報告書は科学的に信頼できない」とした。