ECB当局者、コロナ緊急策解消で政府との軋轢を予想

Reuters

発行済 2021年10月09日 01:53

[シトゥルブスケー・プレソ(スロバキア) 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバー3人は8日、ECBがパンデミック(世界的大流行)への対応として導入した措置について、加盟国政府との軋轢が高まったとしても、解消を検討する必要があるとの考えを示した。

こうした考えを示したのは、ベルギー中銀のウンシュ総裁、スロバキア中銀のカジミール総裁と、スロベニア中銀のバスレ総裁。

スロバキアで開かれたイベントで、ウンシュ総裁は、出口戦略を考える時期が来たが困難が予想されると指摘。カジミール総裁も「現時点ではわれわれと各国財務相との関係は良好だが、こうした関係が永久に続くとは限らない」と述べたほか、バスレ総裁も、ECBが政策正常化に動けば「中銀政策担当者と政府との間の緊張が高まる恐れがある」との見方を示した。