インドネシアのバリ島、海外旅行客受け入れ再開も客の姿見えず

Reuters

発行済 2021年10月15日 13:01

[デンパサール(インドネシア) 14日 ロイター] - インドネシアの人気リゾート地バリ島が14日、1年半ぶりに海外旅行客の受け入れを再開した。しかし、テンパサール バリ(ヌグラライ)国際空港が観光客の到着に向けて準備を整えたにもかかわらず、14日時点で海外からの新たな旅行者はまるでどこにも見当たらない状態だ。

インドネシアは7月にアジア最大の新型コロナ感染流行のピークを迎えたが、それ以降は感染が急減。インドネシア政府は最近、バリ島再開を発表した。

しかし、現地の旅行代理店関係者は発表の「タイミングが突然過ぎた」と話す。「ビザ(査証)や便の準備には時間がかかる」という。

具体的な再開措置は部分的にしか明らかにされず、政府は13日遅くになってようやく、受け入れ可能な国として中国、インド、日本、韓国のほか、幾つかの欧州の国や湾岸地域の国など計19カ国を特定した。

バリ島への到着客にはコロナワクチン接種だけでなく、到着後の5日間の隔離を義務づけている。コロナ感染症になった場合の治療用に最大7万ドルの医療保険に入ることも義務化している。