豪メルボルン、累計世界最長のロックダウン今夜解除へ

Reuters

発行済 2021年10月21日 11:15

[シドニー 21日 ロイター] - 豪ビクトリア州で新型コロナウイルスワクチン接種率が目標に到達したことを受け、州都メルボルンでは21日夜に累計で世界最長となっているロックダウン(都市封鎖)が解除される見通しだ。接種完了者を対象にパブやレストラン、カフェが再開される。

メルボルンはデルタ変異株の感染抑制に向け、8月上旬から6回目のロックダウンが敷かれていた。州当局は制限緩和を前にワクチン接種を強化。ただ、1日当たりの感染者数は引き続き過去最多水準付近で推移している。

国内メディアによると、22日までに人口500万人のメルボルンは2020年3月以降の在宅命令下の累積日数が262日間と9カ月近くに及んでおり、ブエノスアイレスのロックダウン日数234日間を上回り、世界最長となっている。

当局はビクトリア州内で16歳以上のワクチン接種完了者が7割に達すればロックダウンを解除すると約束していた。

モリソン豪首相は21日、この目標に達したことを確認した上で、接種率が8割、9割に達すればさらに制限を緩和するとした。

現地時間午後11時59分からパブやカフェはワクチン接種を完了した客を店内に20人、屋外に50人受け入れることが可能になるほか、美容院は5人の入店が認められる。

ただ、ビクトリア州で21日に報告された1日当たりの感染者数は2232人と過去2番目の多さとなった。大半はメルボルンで確認された。