米入国の外国人にワクチン義務化、バイデン氏が署名 18歳未満は免除

Reuters

発行済 2021年10月26日 07:13

更新済 2021年10月26日 10:55

[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、米国に入国するほぼ全ての外国人航空客に新型コロナウイルスワクチン接種を義務付け、2020年初めから導入していた入国制限を解除する命令に署名した。11日8日に発効する。

ホワイトハウスはまた、18歳未満の子どもと健康上の問題を抱えている人はワクチン接種義務を免除されると確認した。ワクチン接種率が10%未満にとどまっている約50カ国からの観光目的以外の渡航者も適用除外対象となる。対象者は出発の1日前までのコロナ検査の陰性証明を提出する必要があり、大半は米国に入国してから60日以内にワクチンを接種する必要がある。

英国、欧州域内を国境検査なしに移動できる「シェンゲン協定」の加盟26カ国、アイルランド、中国、インド、南アフリカ、イラン、ブラジルに過去14日間に滞在歴のある外国人はこれまで入国が制限されていたが、ワクチン接種を完了していれば、空路での入国が可能となる。

布告として出された大統領令には、コロナ禍で適用された国別の入国制限を解除し、空路での入国者について主にワクチンに基づく方針を採用することが「米国の国益にかなう」と記された。

適用除外に指定された国々にはナイジェリア、エジプト、ミャンマー、イラクなどが含まれた。