英首相、議会でうそとの元側近発言を否定 封鎖中のパーティーで

Reuters

発行済 2022年01月19日 01:10

[ロンドン 18日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は18日、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)中に開かれたパーティーを巡り議会でうそをついたとの元側近発言を否定した。その上で「自分の酒を持ち寄る」集まりが新型コロナ対策の規則に違反する可能性があると警告した者はいなかったと訴えた。

ジョンソン氏は、ロックダウン下でパーティーを開いていたことが発覚後、就任後で最大の危機に直面。野党や一部の与党議員からも辞任を求める声が上がっている。

国民と議会にうそをついたのかと記者団から問われたジョンソン氏は「いいえ」と否定。「誰も、問題のイベントが規則違反とも、仕事の行事ではないとも言わなかった」と語った。

議会を欺いたことが証明された場合に辞任するかどうかに関する質問には直接答えなかった。

ジョンソン氏は先週、2020年5月20日に首相官邸の庭で開かれた「自分の酒を持ち寄る」集まりに出席したことについて議会で謝罪。仕事のイベントだと思い、スタッフに感謝するために25分間出席したと釈明した。

しかし、ジョンソン氏の側近だったドミニク・カミングス元上級顧問は、ジョンソン氏がパーティーの実施に同意していたと述べた。

カミングス氏によると、少なくとも他の1人の顧問とともに、パーティーに人々を招待した首相の個人秘書官(PPS)のレイノルズ氏に対してパーティーを実施すべきではないと告げた。この警告は電子メールで送られていた。

カミングス氏は「PPSにこの招待は規則違反だと告げた」と指摘。「PPSが、この建物(首相官邸)の最も高い地位にある2人から異議を唱えられ、首相に確認すると言いながら、それをしないのは信用しがたい」と指摘した。