訂正:米最高裁判事2人がマスク着用巡る対立否定

Reuters

発行済 2022年01月20日 15:33

更新済 2022年01月20日 18:54

[19日 ロイター] - 米連邦最高裁のリベラル派のソニア・ソトマイヨール判事と保守派のニール・ゴーサッチ判事は19日、異例の共同声明を発表し、口頭弁論公聴時における新型コロナウイルス感染予防のためのマスク着用を巡り両者が対立しているとの見方を否定した。

最高裁の広報担当者を通じて発表された声明は、「ソトマイヨール判事がゴーサッチ判事にマスク着用を求めたとの報道に驚いている。それは誤りだ。われわれは、ときとして法律を巡って意見が合わないこともあるが、温かい関係の同僚で友人だ」と説明した。

ソトマイヨール判事(67)は、新型コロナ重症化のリスク要因である糖尿病の持病がある。ゴーサッチ判事は口頭弁論の際、ソトマイヨール判事の隣の席に座っている。

声明は米公共ラジオ(NPR)などのメディアの報道を受けたものとみられている。報道によると、感染力の強いオミクロン株による感染増加中に判事にマスク着用が求められたが、ゴーサッチ判事のみが着用を拒否した。メディアによると、ソトマイヨール判事はその結果、口頭弁論と判事による私的な週定例会合に自身の執務室から出席すると決定した。