香港のコロナ封鎖解除、24年以降か 人材流出も=欧州商工会議所

Reuters

発行済 2022年01月26日 16:26

更新済 2022年01月26日 17:36

[香港 26日 ロイター] - 在香港の欧州商工会議所は、厳格な新型コロナウイルス対策により、香港の封鎖が解除されるのは2024年初めになる可能性があると指摘し、海外企業や外国人が香港から流出して金融ハブの魅力が低下する恐れがあるとの報告書案をまとめた。

中国製のワクチンは効果が限定的で、中国でmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種が終わるまで香港の封鎖が解除されない可能性が高く、封鎖解除は23年終盤から24年初めになる可能性があるという。

この場合、香港では史上最大規模の外国人の流出が起き、中国部門の拠点を中国本土やシンガポール、ソウルなどに移す多国籍企業が増えるとみられる。

国際的な人材が流出すれば、世界クラスの大学を維持できる可能性が低下する恐れもあると指摘した。

香港でワクチン接種を2回受けた人は約70%と、シンガポールの91%を下回っている。香港では高齢者の大半がワクチンを接種していない。