公害による死者はコロナ以上、迅速な行動必要=国連報告書

Reuters

発行済 2022年02月16日 11:52

[ジュネーブ 15日 ロイター] - 国連は15日に公表した環境報告書で、国や企業による環境汚染で新型コロナウイルスよりも多くの人が死亡しているとし、一部の有害化学物質を規制するため迅速で野心的な行動が必要だと指摘した。

報告書は、農薬やプラスチック、電子廃棄物による汚染で人権が侵害され、毎年少なくとも900万人が死亡していると分析。この問題はほとんど見過ごされていると指摘した。

データ集計会社ワールドメーターによると、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で死亡した人は約590万人。報告書の死者推計値はこれを上回る。