中国当局がコロナ打撃緩和へ支援策、一段の措置見込む声も

Reuters

発行済 2022年05月26日 18:53

[北京 26日 ロイター] - 中国の金融財政当局は26日、中小企業向けの融資促進や航空会社への補助金支給などの支援措置を打ち出した。

李克強首相は25日に開かれた全国の当局者会議で、経済的困難はある面で、新型コロナウイルス流行当初の2020年よりも大きくなっているとの認識を示した。

調査会社ゲイブカル・ドラゴノミクスはリポートで「異例の会議」と指摘。ロックダウン(都市封鎖)による混乱を乗り切るための緊急の発表がここ数日増えているとし、数週間以内により積極的な措置が打ち出される可能性があるとの見方を示した。

中国人民銀行(中央銀行)は26日、小規模事業者への融資を促進し、金融機関の貸し出し意欲を高めると表明した。国内銀行に対し、新型コロナ流行で打撃を受けた地域や業種のほか、中部・西部地域への融資を優先するよう要請した。

財政省はコロナや燃料価格高の打撃を受けている航空会社を支援するため、5月21日から7月20日まで補助金を出すと発表した。国内便の1日平均便数など一定基準を設けた上で、赤字便で1時間当たり最大2万4000元(3574ドル)支給するとした。