コロナ後遺症リスク、オミクロン株は従来株より低く=英研究

Reuters

発行済 2022年06月17日 14:35

[ロンドン 16日 ロイター] - 新型コロナウイルスのオミクロン変異株は、これまでの変異株よりも後遺症を引き起こす可能性が低い──。英キングス・カレッジ・ロンドンがこうした研究成果を16日付の医学誌ランセットで発表した。

コロナ後遺症は、倦怠感から「ブレインフォグ(脳の霧、頭がぼんやりするような症状)」まで幅広い症状を含み、数週間から数カ月続くことがある。公衆衛生上の問題として認識されつつあり、研究者らはオミクロン株が従来の変異株と同様の後遺症リスクがあるかどうかを調べている。

こうした種類の研究では初めての査読付き論文となる。

キングス・カレッジ・ロンドンの研究者は「ZOE COVID Symptom」研究アプリのデータを用い、英国のオミクロン株拡大期における感染後に後遺症を発症する確率はデルタ株に比べ20─50%低かったことを突き止めた。この数値は感染者の年齢や最後のワクチン接種時期によって変化した。