中国、コロナ感染再拡大で各地で対策強化 上海で集団検査

Reuters

発行済 2022年07月06日 13:37

更新済 2022年07月06日 16:09

[上海/北京 6日 ロイター] - 中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。上海市ではクラスター(集団感染)が発生。各地で感染防止措置が強化されている。

全国の新規感染者数は300人余りと、世界的に見ると依然少ない。しかし主要都市でさらに感染が拡大すれば、ゼロコロナ政策に基づく厳しい制限措置が敷かれ、景気回復に水を差す恐れがある。

6月上旬に2カ月にわたるロックダウンを解除した上海市は、5日から7日にかけて16地区のうち9区の全住民、他の3区の一部住民を対象に検査を実施する。クラスターを受けてカラオケの営業を停止した。5日に確認された市中感染者は24人。前日の8人だった。

市の保健当局者は記者団に「緩みがあってはならない」と発言。図書館などの文化施設は引き続き開館する。映画館は8日に営業を再開する。

首都北京市は、交通機関の拠点やホテルに利用者の検温や検査の陰性証明の確認など感染防止措置の徹底を要請した。5日に確認された市中感染者は6人で前日の3人から増えた。

このところの新規感染者の大半を占める東部の安徽省では100万人超がロックダウン下にある。