米電力使用量、22年は過去最高に コロナ禍から経済回復で=EIA

Reuters

発行済 2022年08月10日 13:34

更新済 2022年08月10日 16:28

[9日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は9日に発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、経済の成長を背景に米国の2022年電力消費量は過去最高水準になるとの見通しを示した。

EIAの予測では22年の電力需要は4兆0270億キロワット時(kWh)で、21年の3兆9300億kWhから増加する。23年は4兆0180億kWhへの減少を見込む。

新型コロナウイルスの大流行があった20年は3兆8560億kWhで8年ぶりの低水準に落ち込んだ。過去最高は18年の4兆0300億kWhだった。

EIAによると、22年の電力販売量は、家庭向けが1兆4940億kWh、オフィス復帰が増えている商業用が1兆3710億kWh、産業用が1兆0190億kWhに増加する見込み。過去最高は、家庭向けが21年の1兆4770億kWh、商業用が18年の1兆3820億kWh、産業用は00年の1兆0640億kWh。

電源構成は、天然ガスの比率は22年が21年と同じ37%、23年は36%に低下する。石炭は再生可能エネルギー発電の拡大で21年の23%から22年は22%に、23年には20%に低下すると予想した。