北朝鮮がコロナで勝利宣言、金総書記も発熱 与正氏「韓国に報復」

Reuters

発行済 2022年08月11日 06:49

更新済 2022年08月11日 12:09

[ソウル 11日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は11日、新型コロナウイルスとの戦いに勝利したと宣言した。妹の金与正党副部長は、正恩氏が発熱の症状に見舞われたことを明かし、同国がコロナ感染源と主張する韓国への強力な報復を警告した。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、正恩氏は5月に導入した最大限の感染拡大抑制措置の解除を命じた。同時に「世界的な健康危機が終わるまでは鉄のような防疫壁を維持し、防疫対策を強化しなければならない」とも述べた。

与正氏は正恩氏自身も発熱したと述べ、コロナに感染していた可能性を初めて示唆。「(正恩氏は)高熱で重い症状だったが、人民のことを思い片時も横になることができなかった」と述べた。

正恩氏の健康状態について詳細は明らかにしなかったが、韓国から飛ばされたビラが感染拡大の原因だと主張した。