NYの9/11追悼博物館が閉館、生存者らが事件伝承もコロナ響く

Reuters

発行済 2022年08月19日 10:11

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 2001年9月11日の米同時多発攻撃を被害者の視点で伝えてきたニューヨーク市の「9/11追悼博物館」が閉鎖された。共同設立者が18日に発表した。

16年間にわたり運営してきた同博物館の入場者数は、20年に新型コロナウイルス流行で一時閉鎖されるまで年間約30万人だったが、21年は過去最低の2万6000人に減少した。

共同創設者で非営利団体「9月11日家族会」のジェニファー・アダムスウェブ氏は「来館者が戻ってこない」と話し、運営を続けるには公的支援が必要で、市当局などと話し合ってきたが実現しなかったという。