[ソウル 26日 ロイター] - 北朝鮮は26日、中国との国境付近で報告された原因不明の発熱者について、インフルエンザ患者と確認したことを明らかにした。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。
KCNAは25日、中国との国境に接する両江道で4人の発熱患者が報告され、当局が当該地区を封鎖し医療チームを派遣したが、新型コロナウイルスではないと伝えていた。
26日には、専門家が症状観察や疫学調査、核酸検査を行った結果、全員がインフルエンザ患者と判明したと報じた。
北朝鮮は今月、新型コロナとの戦いに勝利したと宣言している。
KCNAはまた、ロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮大使とのインタビューも報じた。
マツェゴラ氏はウイルス発生源について、北朝鮮が主張するように韓国との軍事境界線付近から飛ばされた北朝鮮体制を批判するビラを通じて国内に広がったのではなく、中国から流入した可能性があるとの見方を示した。
これに対して北朝鮮は、中国と国境を接する北部地域の感染率が南部地域よりもはるかに低いことを示すデータを挙げ、中国からウイルスが流入したとの見方を否定した。