貧困撲滅、2030年までの目標未達の公算 コロナ禍や戦争で=世銀

Reuters

発行済 2022年10月06日 10:15

[ワシントン 5日 ロイター] - 世界銀行は5日発表したリポートで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)やウクライナ戦争に伴う衝撃により、2030年までに世界の極貧状態を根絶する目標は達成できないとの見通しを示した。

リポートは、コロナ禍で過去数十年にわたって減少してきた貧困が増加に転じ、歴史的転換点となったと指摘。20年の極貧人口は7100万人増加したと指摘した。

世界人口の約9.3%に当たる7億1900万人が1日わずか2.15ドルで生活していることになり、現在進行中の戦争や中国経済成長の鈍化、食品とエネルギー価格の上昇で、貧困抑制努力が一段と疎外される恐れがあるという。