[シンガポール 15日 ロイター] - 15日アジア時間序盤の原油先物価格は続落している。石油輸出国機構(OPEC)が2022年の世界需要見通しを下方修正したほか、中国の新型コロナウイルス感染者増加で世界最大の原油輸入国である同国の燃料消費見通しに暗雲が漂っている。
0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で、北海ブレント先物は0.39ドル(0.4%)安の1バレル=92.75ドル。14日は3%安だった。
米WTI先物は0.56ドル(0.7%)安の85.31ドル。前営業日は3.5%安だった。
OPECは14日に発表した月報で、2022年の世界石油需要の伸び見通しを日量255万バレル(2.6%)と前回予想から10万バレル引き下げた。下方修正は4月以降で5回目。高インフレや金利上昇など経済的な課題が積み上がっているためという。
ANZのアナリストは、中国の感染者増が引き続き重要なダウンサイドリスクと指摘した。