[東京 15日 ロイター] - 松野博一官房長官は15日午後の会見で、新型コロナウイルス陽性が判明したカンボジアのフン・セン首相と12日に首脳会談を行った岸田文雄首相は、濃厚接触者に該当せず、岸田首相の体調や外交日程に影響が出ていないとの見解を示した。
松野官房長官は、フン・セン首相の感染については「承知している」とした上で「一定の距離を取るといった必要な感染防止措置を講じた上での会談であり、濃厚接触者には該当せず、岸田首相の体調、日程等に特段の影響は生じていない」と説明した。
フン・セン首相は新型コロナウイルス検査で陽性となったことが15日に判明。20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で予定していた会談などを中止し、自身のフェイスブック投稿で公表した。
フン・セン氏は現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長。コロナ感染はマクロン仏大統領や中国の習近平国家主席との会談などの前に判明したという。
ただ、13日までカンボジアで行われたASEANおよび各国指導者が参加した会議の議長は務めていた。