中南米、コロナ禍による教育損失が長期の危機に=国連報告書

Reuters

発行済 2022年11月25日 15:19

[サンティアゴ 24日 ロイター] - 国連の中南米カリブ経済委員会(ECLAC)は24日発表の中南米報告書で、こうした地域での新型コロナウイルス禍の社会的打撃が根強く続いており、経済成長や貧困軽減、経済格差解消への道に戻れていないと指摘した。

このため子どもや若者の教育が長年にわたって大きく阻害される「静かなる危機」に陥っていると警告した。

報告書はこの地域の来年の経済成長率が1.4%にとどまり、今年の予想3.2%から鈍化すると予測。高インフレや公的保護から抜け落ちるインフォーマル労働者の増大、雇用回復の不安定などの影響を指摘した。

中南米の18歳未満のうち貧困状態で暮らすのは今年で45.4%と想定。中南米の人口全体に占める比率より約13.3%高いという。18歳未満のうち極度の貧困は18.5%とした。

中南米とカリブ海地域での学校の対面授業の全面ないし部分中断は2020年2月から今年3月まで70週に及んだとし、世界平均で見た全面中断の21週、部分中断の20週をはるかに超えたと指摘。長期の学習機会の喪失に対し即効性のある解決策はないため、地域に元々存在していた教育機会の不均衡がさらに進行。地域の発展の機会が大きく損なわれたままになっているとした。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存