中国「ゼロコロナ政策」終了、経済回復に期待 春節大移動始まる

Reuters

発行済 2023年01月09日 13:05

[香港/北京 8日 ロイター] - 中国は8日、新型コロナウイルス感染対策の入国時の隔離義務を撤廃した。香港からの入境時の隔離も廃止し、昨年12月から段階的に緩和してきたゼロコロナ政策が事実上終了した。

香港国際空港では、北京、天津、アモイなどの本土行き便のチェックインカウンターも長い行列ができた。香港メディアは、数千人が本土に渡航したとの推定を伝えた。

投資家は、往来の再開で経済が活性化することを期待している。

7日からは春節(旧正月)を挟んだ40日間の特別輸送体制期間「春運」が始まった。今年の旅客数は昨年の約2倍ののべ約20億人、2019年の7割程度に回復すると見込まれている。

また、海外旅行の再開も予想され、タイやインドネシアなどの国はインバウンド効果を期待している。

アナリストは、国際線の運航が限られている状況などから、海外旅行がコロナ前の水準にすぐに戻ることはないとみている。