連休明けの中国金融市場、コロナ感染増で取引減少の懸念も

Reuters

発行済 2023年05月10日 14:37

[上海/シンガポール 10日 ロイター] - 中国では労働節の連休中(4月29日─5月3日)の移動で新型コロナウイルスの感染がわずかながら増えており、金融市場関係者の間では取引量に影響が出るのではないかとの懸念が浮上している。

ロイターが市場関係者を取材したところ、「自身や同僚が最近感染した」もしくは「周囲で陽性反応が出たと聞いた」と答えた人は少なくとも7人に上った。

ある外資系銀行のトレーダーは「私の周囲では約10%の人が再感染した」と指摘。

別の外資系銀行のトレーダーも、同僚が検査で陽性だったため在宅で勤務しているとした上で、「隔離されるケースはないため、取引の効率性に影響が出る程度だろう」と述べた。

8日の銀行間市場のドル/元取引高は359億ドルと、4月18日以来の低水準だったが、4月の平均である389億ドルをわずかに下回っているに過ぎない。