米、メキシコ国境の難民申請規制へ 即時送還措置の失効控え

Reuters

発行済 2023年05月11日 02:03

更新済 2023年05月11日 12:10

[サンディエゴ/ワシントン 10日 ロイター] - バイデン米政権は10日、メキシコから米国に越境する不法移民の大半の難民申請を拒否する新たな規制を発表した。11日に発効する。新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に2020年3月に導入した不法移民を即時に強制送還できる措置「タイトル42」が11日に失効するのを控えた対策となる。

新規制は、他の国を通過して国境に到着した移民が最初に他の場所で保護を求めなかった場合や、不法に米国に入国しようとした場合は難民申請の資格がないと見なす。

メキシコ人以外の移民は通常、米国に向かう途中で複数の国を通過するため、新たな規制はメキシコ人以外の大多数の移民に適用されることになる。

タイトル42の下では、多くの越境者が難民申請できないまま直ちにメキシコに送還され、再入国を繰り返し試みる事態が生じていた。

マヨルカス国土安全保障長官は新規制について、不法入国した移民が捕まれば強制送還され、難民申請資格がない場合は米国に5年間入国できないという、より厳しい結果を意味すると述べた。