バイデン氏、太平洋島しょ国と首脳会議 2カ国を国家承認

Reuters

発行済 2023年09月26日 01:28

更新済 2023年09月26日 07:54

Steve Holland David Brunnstrom Kirsty Needham

[25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、太平洋島しょ国で構成する「太平洋諸島フォーラム(PIF)」の首脳らとの2回目の会議をホワイトハウスで開催した。これに先立ち、太平洋の小国であるクック諸島とニウエを国家承認すると発表した。

米当局者によると、米国は海底ケーブルによるインターネット接続の改善など地域のインフラ整備への新たな資金提供を確約したという。

バイデン氏は歓迎式典で「米国は、自由かつオープンで繁栄し安全なインド太平洋地域の確保にコミットしている。われわれはこのテーブルを囲む全ての国と協力して目標を達成することに尽力する」と述べた。

ワーキングランチ後に公表された文書によると、バイデン氏は気候変動対策、経済成長促進、違法漁業対策、公衆衛生改善を目的とする地域の事業にさらに2億ドルを拠出するため議会と協力すると表明した。

文書は「これらの新たなプログラムや活動は今後数年にわたり、太平洋島しょ国と共に協力を拡大・深化させることへの米国のコミットメントを示すもの」とした。

共同声明によると、首脳らは2025年に再度会議を開催し、その後、2年ごとに政治的に関与していくことで合意した。

PIFの議長国であるクック諸島のブラウン首相は、今回の首脳会議は「繁栄に向けたパートナーシップを発展させる機会」と指摘。数週間後に開催する第52回PIF首脳会議に「最高レベルで積極的に関与する」よう米政府に要請した。