米ファイザー、売上高予想を13%下方修正 コロナワクチンと治療薬が不調

Reuters

発行済 2023年10月16日 11:51

Michael Erman

[13日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは13日、2023年12月期決算の売上高予想を従来の「670億―700億ドル」から「580億―610億ドル」に約13%下方修正するとともに、35億ドル相当の人件費を削減すると発表した。

新型コロナウイルスの集団免疫拡大に伴い、ドイツのバイオ企業ビオンテックと共同開発したワクチン「コミナティ」と抗ウイルス経口薬「パクスロビド」の需要がいずれも落ち込んだことが要因。

パクスロビドの売り上げ予想は約70億ドル下方修正した。米国政府に売却済みの790万回分の返品を認めることで合意したことが響く。同社はこれまで約80億ドルと見込んでいた。

コミナティの売り上げ予想も約20億ドル引き下げた。ワクチン接種率が予想よりも低かったためだ。