コロナ仏外相、中国首相と会談 対話姿勢を強調

Reuters

発行済 2023年11月24日 14:36

更新済 2023年11月25日 01:09

Laurie Chen John Irish

[北京/パリ 24日 ロイター] - 中国を訪問しているフランスのコロナ外相は24日、李強首相と会談し、中国との対話を重視する姿勢を強調した。

コロナ氏は両国間の市民交流促進などのために北京を訪問している。ただ、欧州連合(EU)が進める中国製電気自動車(EV)の補助金調査を巡って中国が保護主義と批判するなど、通商問題を巡る懸念が浮上している。

コロナ氏は李首相に「われわれは中国との対話に取り組んでいる」と述べ、「中国とフランスは(国連)安全保障理事会の常任理事国であり、気候や生物多様性、世界情勢の緩和につながるあらゆる問題に対する答えを見つけるという責務がある」と説明した。

一方、李氏は「習近平国家主席とマクロン仏大統領の戦略的リーダーシップの下、両国関係は今年に入りあらゆる面で発展している」と述べた。

コロナ外相はその後、王毅外相と会談。王氏はコロナ氏との共同記者会見で、欧州は中国との競争を恐れるべきではなく、共に経済、貿易関係の信頼性と安定性を高めるために協力しなくてはならないと指摘。「中国の立場は明確だ。われわれは欧州の戦略的自主権を支持する」と述べた。