ANAHD、今期18%の営業減益予想 売上高は過去最高も客単価低下

Reuters

発行済 2024年04月26日 15:42

更新済 2024年04月26日 19:54

Maki Shiraki

[東京 26日 ロイター] - ANAホールディングスは26日、2025年3月期の連結営業利益が前年比18.2%減の1700億円になる見通しと発表した。各社が日本発着便を増やす中、供給過多で客単価が低下するとみている。空港使用料減免などのコロナ支援策がなくなるほか、コロナ禍で抑制していた整備費の増加も響く。

IBESがまとめたアナリスト13人の予想平均値2022億円を下回った。

売上高は同6.5%増の2兆1900億円と過去最高を見込む。欧州線を中心に増便し、コロナ渦から回復した訪日客やビジネス客を取り込む。芝田浩二社長は会見で、「国際線のビジネス需要の戻りは強く、ファースト、ビジネスといった上位クラスの方が座席の埋まりが速い」と語り、今年度はいったん減益となるが、26年3月期には「営業利益目標2000億円以上の必達を目指す」と述べた。