9月の台湾輸出、前年比4.6%減 中国向け落ち込む

Reuters

発行済 2019年10月07日 20:08

9月の台湾輸出、前年比4.6%減 中国向け落ち込む

[台北 7日 ロイター] - 台湾財政部が発表した9月の輸出は、市場の増加予想に反して過去4カ月で最大の減少となった。長引く米中貿易戦争で、中国向け輸出が落ち込んだ。

9月の輸出は前年比4.6%減の281億ドル。アナリストによると、国際コモディティー価格の下落も影響した。

ロイターがまとめた市場予想は1%増。8月は、スマートフォン(スマホ)需要が旺盛で2.6%増加していた。

財政省は、9月の輸出について、年末のピークシーズンを控えて通信・電子製品への需要が高まったが、コモディティー価格の下落や、金属・プラスチックなどの素材需要の減速で帳消しになったと説明。

第4・四半期は、スマホの新モデルが発売されるなどハイテク機器の需要がピークを迎えるため、輸出は「横ばいないし小幅な伸び」を取り戻す可能性があるとみている。

財政省当局者は会見で「輸出は底入れした」と述べ「世界貿易を巡る不確実性で世界の供給網が混乱し、台湾企業は生産拠点を台湾に移転している」と述べた。