英就業者数、6―8月は約4年ぶりの大幅減 EU離脱控え

Reuters

発行済 2019年10月15日 18:57

英就業者数、6―8月は約4年ぶりの大幅減 EU離脱控え

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)によると、6─8月の英就業者数は5万6000人減の3269万人と、予想外の減少となった。

英国の欧州連合(EU)離脱が迫る中、過去4年あまりで最大の減少となった。ロイターがまとめた市場予想は2万3000人増だった。

失業者数は2万2000人増の約131万人。

6─8月の賃金(ボーナスを含む)は前年比3.8%上昇。5─7月の3.9%上昇から鈍化した。5─7月は2008年以降で最高の伸びを記録していた。6─8月の賃金は市場予想の4.0%上昇を下回った。

6─8月の賃金(ボーナスを除く)は前年比3.8%上昇。市場予想の3.7%上昇をやや上回った。

ONSの統計官マット・ヒューズ氏は「就業率は依然として前年比で上昇しているが、上昇ペースはここ数カ月で著しく鈍化している」とし「25歳未満の就業率は、前年比で低下が始まっている」と述べた。

6─8月の失業率は3.9%で、5─7月の3.8%から悪化した。5─7月は1975年1月までの3カ月以来の低水準だった。

求人数は81万3000人に減少。2017年11月までの3カ月間以来の低水準となった。