英GDP速報値、7ー9月は景気後退回避 前年比で9年ぶり低成長

Reuters

_news_article_title_published 2019年11月11日 23:26

英GDP速報値、7ー9月は景気後退回避 前年比で9年ぶり低成長

[ロンドン 11日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第3・四半期(7ー9月)の国内総生産(GDP)伸び率は、景気後退(リセッション)を示す2期連続のマイナス成長こそ逃れたものの、前年比の伸びはプラス1.0%にとどまり、2010年第1・四半期以降で最低となった。世界経済の低迷や英国の欧州連合(EU)離脱に対する懸念で設備投資や製造業が打撃を受けた。

ロイターがまとめた市場予想は1.1%、第2・四半期は1.3%だった。

第3・四半期のGDP伸び率は前期比でプラス0.3%。民間エコノミストと中銀の予想はともに同0.4%だった。第2・四半期は、当初の離脱期限だった3月末に向けた在庫積み増しの反動で、前期比ベースでマイナス成長を記録していた。[nL4N2552UD]

設備投資は前期比横ばい。エコノミスト予想は0.5%減だった。家計支出は0.4%増、政府支出は0.3%増だった。

EUからの強硬離脱を巡る懸念が響き、8・9月の生産は減少した。市場では、政治に対する不透明感やさえない世界経済を背景に、中銀は来年利下げを迫られる可能性があるとみられている。